我が家の水道管が破裂したので、ここ数日間水道の元栓を閉めてほぼ断水生活をしておりました。
水が完全に出ないわけではないのですが、元栓を開けるとすごい勢いで床下から水が漏れている音がする状態だったので、一日一回お風呂の時間だけ元栓を開けてお風呂と食事の準備をハイスピードで終わらせる生活でした。
そんな生活をしてみてはじめて、水道止まったら大変だな~と身をもって感じました。
ここ最近記事を書いている通りわたしの実家は福島県いわき市なので、東北大震災のときには震度6クラスの地震が2回来ました。それだけの災害だったので、大きな地震の後はすべてのライフラインが止まりました。
そんな実家の母に災害時のライフラインについて聞いたところ、
「電気の復旧は早い。たしか2,3日。ガスはいつまで経っても復旧しない。水も遅い!1週間以上かかる!」
ということでした。あくまで母の体感です。
3.11当日、母は自宅で被災しました。
大きな地震にビックリして、愛犬とともに庭に出て呆然としていたそうです。少し落ち着いた後で、避難所に行こうかとも考えたようですが、母は避難所へは行きませんでした。
理由は、愛犬であるゴールデンレトリバーが居たためです。ペットが居る方は、避難所のペット受け入れ状況を確認しておくことをお勧めします。特に大型犬の場合には、受け入れ不可の場所もありますのでご注意ください。
ご自宅の状態にもよると思いますが、いわき市の場合には津波で被害を受けた地域以外の方は、3.11翌日には自宅に帰った人が多いようです。
ちなみに我が家は津波は来ませんでした。しかし、海まで歩いても行ける距離なので、同じ町内でも避難状況はだいぶ違ったようです。
もちろん、自宅が無事でもライフラインは止まっています。そこから自宅での被災生活がはじまります。
実家はオール電化のため、地震発生2、3日後には水道以外普通の生活を送っていました。
水だけ不便・・・でも、この水のない生活が大変なんです。お風呂はもちろんのこと、ご飯をつくるにも、トイレをするにも、ちょっと手が汚れて流したいときなど、意外にちょいちょい水を使っているんです。
たしかに断水の数日後には給水車が来ます。
ですが、実家の場合には給水車に並ぶ列は大行列になったそうです。
被災して疲れ切っている中その大行列に並び、重い水を持って帰るというのはとても大変だったそうです。
母は、給水車やだなぁと思っていたところで、近所の方に用水路から水が汲めるということを聞き、飲み水以外は用水路から汲んできていたそうです。
今回予期せずプチ断水を経験してみて思ったのが、自分で想定していること以上の不便さがあるということでした。
ちょっと不便ですが、断水生活をしてみると一家で必要な水の量、あったら役に立ちそうなアイテムなどがわかるかと思います。
一度ご自宅で水道を使わない生活をしてみるといいかと思います。
ちなみに、我が家で必要だと感じたのは無洗米。保存食の一つに入っているという事は知識として知ってはいましたが、本当に必要だと思います。
我が家の場合はそうでしたが、必ずしも全家庭必要ではないかもしれません。もしくは他に必要なものがあるかもしれません。そんな想定をするためにも、試しにお風呂以外の断水生活を2日間ほど過ごしてみるといいと思います。
いつもの癖で蛇口をひねったときに、水が出ない絶望感も一緒に味わえます。
災害時は、水が出ない現実は辛いと思います。断水生活を一度経験しておけば、断水の乗り切り方がわかりますので、気持ち的に違うかと思います。
論より証拠!はわたしの好きな言葉。
しつこいですが、とにかく経験してみてください!!
母の被災話を聞いていて思ったのが、「ご近所付き合いの大切さ」です。災害時に欲しい情報は、ネットやテレビからは得られません。
避難所はどうなっているのか、給水車がどこにくるのか、水はどこで汲むのか、近所の復旧の状況はどうなっているのかなどなど、災害時に欲しいのは地域に密着した生活の為の情報ですが、それはご近所の方から教えてもらうことになると思います。
そうなった時に、同じ避難所エリア内の情報を聞ける近所の方、教えられる近所の方がいるご近所付き合いができていければいいかと思います。
断水を自宅でやってみるのはちょっと・・・
という方は、横浜市消防局防災センターに行って防災意識を高めるのもおすすめですよ。防災センター内の見学は無料です。
当日申込可能な見学ツアーというものもありますし、消防服を来て写真撮影などもできます。見学ツアーはじまってすぐに見る映像は、お子様はちょっと怖がってしまうかも。怖がってしまう場合には、映像の10分間は外で待っていることも可能です。
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